北海道のわかりやすい受験情報 平成27年度に向けて

現在の教育環境に危機を感じています。そこで日頃よく聞かれる北海道の受験情報をわかりやすく説明します!

間違わない学校選び お金編

今から公立中学では三者面談の時期に入ります。毎年、親御さんとお子さんの間でもめごとが起こるのもこの時期ですね。ですからここでは少し学校選びに関する基準をお伝えしたいと思います。

 

学校選びっていうのは、お子さん任せにしきっている方が意外に多いように感じます。

 

私たち教員という立場では、昔ならともかく今は「基本的に行きたい学校を受験させてあげる」という立場でいます。そこには受かるとか受からないという指標はなく、ただお望み通りに事を進めるというのが一般的です。

そこは受からないからやめたほうがいいと言ったところで、今はそのアドバイスを聞く人も少ないです。ですから、トラブル回避のために余計なことは言えません。

受験して落ちれば、自分の頑張りが足りなかっただけですから、自己責任という形で終結するのが一番ですね。

 

そんな前置きをしてしまいましたが、今の現状の話ではなく、今回はちょっと考えてみてほしい学校とお金の関係のお話をします。あくまで、学力はさておきの話です。

 

北海道では、徐々に弱まりつつありますが、公立高校全盛時代というか公立高校神話が依然根強く残っています。

「公立高校=学費が安い」という公式から来るものかと思います。

しかし、学区が廃止された今、そうもいかない事情も出てきています。

それは交通費という雑費です。学区制が廃止されたために、意外とこれがバカにならないくらいかかる場合があります。

 

 ご家庭から学校までの距離が遠すぎて、バス→地下鉄やJR→バスのような経路で学校に行くとかなりの額になることもあります。私は札幌の北のほうに住んでいますが、南の端の学校に行くと一月に数万円という話も聞きます。定期をなくしたら…目も当てられません。

さらに、学校帰りに街に寄り友達と遊んだりして帰ってくることも考えると…いろんなことが考えられますね。そういうリスクも考えると自転車で行ける私立学校に行くのとそんなに変わらないことも想定されます。

 

何を選択されるかは皆様の懐事情によるのでしょうが、いろんな選択肢を踏まえながら学校選択をしていただきたいと思います。

 

私立高校A日程試験日まであと 76日
私立高校B日程試験日まであと 79日
公立高校試験日まであと    91日

公立高等学校入学者選抜状況報告書を読む

8月に北海道教育庁学校教育局高校教育課から今年度公立高校試験に関する調査書?が公開されました。

 

この調査書の4章の「学力検査問題等研究協議会における主な意見」の中で、公立高校試験に関して、このような興味深い記載がありましたのでお伝えします。まとめるとこんな感じでしょうか?

国語 適切なバランスや難易度。図表の読み取りなど、思考力や判断力、表現力をみる問題の出題を。最良問題は問題量に配慮を。
数学 問題量、難易度とも適切。出題領域のバランスに配慮を。
理科 問題量、難易度も適切。知識を活用した思考力をみる問題の増加を。
社会 問題量や出題形式がバランスよく出題。知識を活用した思考力をみる問題問題の増加を。
英語 全体の問題量、場面や状況に応じた適切な表現力をみる問題の工夫を。裁量問題は問題量にい配慮を。

詳しくはコチラからどうぞ
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/H24-05.pdf

という意見がなされたようです。

ということは…この意見を元に無理やり27年度試験の予想を立ててみますとこうなります。

 


国語 適切なバランスや難易度。図表の読み取りなど、思考力や判断力、表現力をみる問題の出題を。最良問題は問題量に配慮を。
平成27年予想→難易度は変わらず(簡単なまま)?裁量は問題量の減少?

数学 問題量、難易度とも適切。出題領域のバランスに配慮を。
平成27年予想→難易度変わらず(簡単なまま)?

理科 問題量、難易度も適切。知識を活用した思考力をみる問題の増加を。
平成27年予想→難易度変わらず?

社会 問題量や出題形式がバランスよく出題。知識を活用した思考力をみる問題問題の増加を。
平成27年予想→難易度変わらず?

英語 全体の問題量、場面や状況に応じた適切な表現力をみる問題の工夫を。裁量問題は問題量にい配慮を。
平成27年予想→裁量問題文減少?難易度は不明。

 

って感じがしますね。

実際の公立高校入試は、どうなることやらわかりませんが、こういう情報も活用されると良いかもしれませんね。

 

信じるか信じないかはあなたしだい!
(信じても当方では責任は一切とりません。各自の責任でお願いします。)

夏休みを終えての心配ごと

 最近、不登校のお話を頻繁に耳にします。夏休み明けというのは不登校が一番と言って良いくらい増える季節です。開放的になるのか?それとも、暖かく別な意味で活動的になるのか?わからないですけど、とにかく不登校が増えます。

 

 受験生がこの時期に不登校になってしまうと、おそらく親御さんは一番お困りになることでしょう。というより、あせり、深い悲しみ、失望という感情、が合算され怒りに変わったり、ヒステリックになることも多いかと思います。

 

 まず、親御さんがすべきことは、どういう解決策があるのかについて幅広い情報を得ることが大事かなと思います。学校だけにとどまらず、フリースクールなども含めた情報をできるだけ多く集めること。様々なプロの方にお世話になるかとは思うのですが、一つに絞った方法論でうまくいかなかったときには、結局落ち込むのは、親御さんですので、可能性を広げる活動を諦めず実行していただければなと思います。

 

 それから感情のコントロールですね。親御さんの感情や思いをお子さんにぶち当てると、あまり良い結果に結びつくことは難しいかと思います。そもそも、怒りというのは、第二感情と呼ばれ、様々な感情が合わさったときにでてくるものらしいです。そういった場合、様々な感情の合計を子どもにぶつけるより、あせり、悲しみ、心配、ショック、喜び、不安など一つ一つの感情をひもときながらお伝えするのが良いというお話を聞いたことがあります。ぜひ、参考にしていただければなと思います。

 

 それ以外に関しては、様々なプロの方がいるのでお任せするのが良いかもしれません。


私立高校A日程試験日まであと 173日
私立高校B日程試験日まであと 176日
公立高校試験日まであと    188日

 

 

 

 

学校の校風を知る

 受験をするときにはひとくちに高校受験といいますが、校風は千差万別です。

 

 そして、高校での生活は、校風によって大きく変わることでしょう。

 

 校風といっても、進路のしおりに書いてあるように熟語で書かれたものではなく、実際に通っている生徒さんがどういう扱いをされているのかが大事です。


生徒を管理することで学力を上げる学校もあれば、生徒の自由意志で学力を上げさせる学校もあります。
厳しさを重視ししつけする学校もあれば、自由に生徒を動かす学校もあり。
進学校への進学しか考えていない学校もあれば、就職率を上げることに力を入れている学校もあります。
部活動を推奨せず勉強に打ち込ませる学校あれば、部活動に積極的な学校もあります。

 

 この校風によってお子さんの個性を想像以上に引き出されたり、個性がかき消されたり様々なことが起きるかと思います。もちろん、学校を選べることはできない公立の小学生や中学生でも、地域社会の状況、学校の校風、または学校の先生の違いによる環境要因が、お子さんに変化をおこすことは多々あるので、わかることかと思います。高校の校風はこれがもう少し限定的で大きな変化として現れることと思います。


 つまり、高校を選択するときには、お子さんの個性を伸ばす学校を考えなければならないのです。高校に入ってから将来どうしたいのかを考えるのではなく、高校に入るときには将来に対してある程度の方向性を探した方が良いかと思います。特に中堅校からは選択肢を上だけでなく下にも向け、探すのが良いかと思います。この過程を後回しにすればするだけ、将来的に大きなツケとしてまわってくることもあると考えた方が良いでしょう。


 ですから、これまでのように「うちの子は○ランクだから△△高を受験する」という偏差値だけに偏重した学校選びだけでなく、まずはご友人関係から学校の情報をたくさん耳にして、それに基づいた学校の選択をされるのがよろしいかと思います。


 少なくとも、頭の片隅に入れた方が良いかと思います。

 

泣いても笑っても

 さて、お盆が過ぎ、泣いても笑っても高校受験星にとっては受験校を決める上での最後の3ヶ月の試練が始まります。

 

 その試験名は…学力ABCといいます。


 その試験いかんによって受験校が確定する大事な試験です。

 

 そして、11月の定期テストででた結果と学力テストABCの平均点で志望校の選定に入ります。

 

 多くの親御さんが怒ったり、子どもが泣くのは当たり前。
怒り心頭の親御さんの姿が見えたり、志望校を受けられないと泣きわめく子が続出したりするのが、期末懇談会です。

 

 もう当たり前と言えば当たり前なんですけど、人によっては狂気に満ちあふれていますね。

 

 あーこわいこわい。

 

 『南無阿弥陀仏』なんていったら怒られるんでしょうけどね。

 

 学校側から見たら、この試験しか学力を測る指標がないのが実情です。ですからこのABCの試験が全ての試金石になります。またこの試験の結果データを元に受験校のお話をすることになります。

 

 そうでないのが好ましいのでしょうが、そうするしかないのが実情です。

 

 受験生の皆さんはこの試験に向けて夏休みの間ずっと準備されているかと思いますので、心配ないとは思うのですが、一応この試験の重要性は理解していただきたいなと思います。

 

 人生をかけた試験です。

 

 実際そんなことを思いながら試験に臨んでいる生徒は少ないと思うのですが、大事ですのでくれぐれも本気で望んでいただければなと思います。

 

 前述のような惨劇に見舞われないためにも…

 

 よろしくお願いします

受験に向けて8月中にすべきこと!

 今日は終戦記念日ですね。受験生はそんなことも意識していないとは思いますけどね。

 

 さて、今年の受験生に限ったことではないですが、受験に向けて夏までにすることをお伝えします。

 

 それは、受験校を現実的に考えるということです。

 

 具体的にお伝えしますと、「入れるところ」、「ちょっと無理すれば入れるところ」、「無理そうなところ」、「完全に無理なところ」を、数値的にとらえるということです。

 

 過去の記憶や、友人、知人、親戚から耳にする感覚的な情報を一度捨てることが大事です。夏に追い込まれている子も多く見ますが、そうであっても受験直前から見ればまだまだ精神的な余裕はあるはずです。こういった精神的な余裕はある時期に、一度数字的に整理してみることをしてほしいですね。

 

 数値的に見ることで、実は余裕で入れると思っていた学校がランクや学力点のどちらかでギリギリだったり、無理かなと思っていたところであっても、意外と合格の条件を満たしていたり、ということは多分にあります。

 

 特に、北海道学力コンクールや大手学習塾さんの模擬試験を受験されていない学生さんは、いわゆる北海道全体での自分の現状を認識することはなかなかできないかもしれません。夏休み以降はどんな形であれ模擬試験を受け自分の本当の実力を確かめてみることをお勧めします。

 

 意外と「俺って意外にスゴいんだぜ」とか「俺はやれば結果は出るけどやってないだけなんだよね」って思っている学生さんは多いのでこれが怖いですよね。

 

 数値的な結果を踏まえた上で、「入れるところ」、「ちょっと無理すれば入れるところ」、「無理そうなところ」、「完全に無理なところ」をしっかり認識して、自分の弱点を知り夏休み中に強化していくのが適切だと思います。

 

 ぜひこの暑い夏を乗り切ってください!

 

私立高校A日程試験日まであと 186日
私立高校B日程試験日まであと 189日
公立高校試験日まであと    201日

入試〜合格発表に向けた裏準備

 まだ夏ですが、先に知っておいた方が良いこともあると思って、受験から合格発表までの流れもおさらいしておいた方が良かろうと思いペンを取りました。

 北海道高校入試の場合、試験終了後にTV局各社で、様々な学習塾さんによる解答速報とボーダーラインが発表されます(ちなみに新聞では解答速報だけは行われます)。受験生のみなさんは、これをみて自己採点をされるわけです。しかし、中にはTV速報があることすら知らない子もいるので驚きますが、録画をしてでも見ることをお勧めします。

 そこで2つの問題が生じています。

 一つはボーダーラインを過信しすぎないこと!
あくまでボーダーラインは目安の数字であって、2014年入試のように難易度がすぐに判定できず、全然違うデーターがでることがあります。ですから、その結果を見て一喜一憂しないことをお勧めします。受かっていたと思っていたにもかかわらず落ちていたり、落ちたと思っていたにもかかわらず受かっていたということも見受けられます。ですから、合格発表までは気を抜かずにいるのが良いのかなって思います。とはいっても、ボーダーラインより飛び抜けて点数をとったときには、喜び勇むことがあるかとは思いますが、それはしかたがないかもしれません。早く受験から解放されて遊びたいでしょうからね。

 もう一つの問題は、自己採点が正しいのか?ということです!
これは毎年に数名いますね。そしてこれが一番頭を悩ませます。自己採点と実際の情報公開によって聞いた点数が、全然違う人がいます。裁量試験の導入により解答が長くなっていることが原因かと思います。結果として自己採点になれていない子だと自己採点が甘くなりがちです。逆に厳しすぎる人で落ちるケースは意外に少ないかもしれません。自己採点が甘くなる原因は、裁量試験の導入だけではなく、試験が終わり心が舞い上がったまま解答をするので、きちんとした基準にそった自己評価ができなくなるというんでしょうか。答えに似ていたら、○をつけてしまう傾向があります。そしてそれは繰り返しになりますが、長い記述問題にこの傾向が強いです。解決策はあります。自分の解答が本当に正しいのかを客観的に見れないのであれば、学校の先生や塾の先生に聞いてみるのが正解だと思います。それが確実性はありますね。解決策はもう一つあって、解答ミスを防ぐためは、学校で行われている学力テストABCや、学校外で行われている模擬試験などでも、日頃から自己採点するトレーニングをするのが良いかと思います。自己採点と先生による採点が各教科ごとに一致していたら、自分には自己採点能力はあるんだなと確信でき、合格発表当日までの慢心は軽減できるかと思います。

 このような2点の問題がありますので、自己採点でボーダーラインを上回ったからといって安心せず、逆に下回ったからと言って落ち込まないことです。そして、日頃から自己採点能力を鍛えておくことも強くお勧めしています。この二つをそろえておくのが、裏の入試の準備と言えば準備でしょうね。

 そんな受験へのイメージを早く持つことこそが大事なのかなって思い、早めに記事にしてみました。